戦略的イノベーション創出推進プログラム「革新的医療を実現するためのバイオ機能材料の創製」

マテリアル光科学の創成を基盤とする超バイオ機能表面構築技術の開拓

国立循環器病研究センター研究所

NCVC

全血を1時間作用させた後の表面

PEEK製人工弁の設計と作成

 2葉式弁を基本構造とし、形状・仕様の変更や患者に適合したテイラーメード作成が可能な削り出し加工によりPEEK製弁を作成する。併せて、加工過程により生じる表面微細凹凸の平滑化処理技術を創出し、流体力学的問題を解消する。

表面グラフト処理の長期抗血栓性の評価

 光自己開始グラフト重合を適用して、人工弁の表面に生体親和性を付与する。In vitro完全閉鎖型血液灌流装置により、長期抗血栓性を検討する。また、ウサギ静脈内留置試験によりin vivo抗血栓性を詳細に評価することで、表面修飾反応の最適化を進め、抗血栓性でワーファリンフリー人工弁を開発する。

ミニブタ大動脈弁の置換手術法の開拓

 仰臥位固定、耳静脈ルート尾動脈ライン確保、気管内挿管し人工呼吸を管理した後、吸入麻酔。ヘパリンを投与後、胸骨正中切開し、人工心肺を装着、心停止させる。大動脈弁切除後、人工弁縫着。弁動作はエコーにて確認、経時的に血液検査、所定期間後に犠牲死させ組織を解析する。

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