ニュース

  • 2021年の研究活動および学会活動について更新しました。
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  • 学術論文項目を追加しました。
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  • 2021年および2022年の研究活動および学会活動について更新しました。
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  • 学術論文および成書項目を追加しました。
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メッセージ

 生体材料創成学研究室(石原研究室)は2021年3月31日にて閉室となります。
 1998年4月1日より、23年間にわたり、材料学専攻、金属工学専攻、マテリアル工学専攻およびバイオエンジニアリング専攻と学術領域の変遷がありましたが、一貫して高分子材料科学を基盤としてバイオマテリアル研究を遂行できました。特に生体構造を人工系で再現し、生体システムに適合する材料研究と、これを組み込んだ医療機器の開発を継続してきました。その中で多くの大学院生、学部学生を教育する時間と場所を提供できたと思います。
 研究を一緒にしてくれた学生諸君、教育・研究活動を支えてくれたをスタッフ、幅広く研究情報を共有していただいた多くの共同研究者の皆様に心より感謝いたします。
 バイオマテリアル研究は、高分子合成からその特性解析、生体環境における評価、さらには医学的な視点からの評価など多様な研究の複雑系です。また、医療器具を実現するための製造工程の開拓や医療機能性の確認なども不可欠です。実際にいくつかの医療器具を誕生させることができたことは、研究室の大きな成果であると確信しています。
 最終年度は新型コロナウィルス感染症の世界的蔓延で十分な活動ができずに残念でした。しかし、人類の叡智はこれを克服し、またこのような事態が発生しないような科学技術を必ず確立すると考えます。また、研究室からこれまで発信した科学情報が新しい研究の原点となり、今後さらにヒューマンフレンドリー、エコフレンドリーな材料・技術の創造に結実し、未来社会の構築に貢献できることを祈念しています。

2021年2月吉日   石原一彦

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